主菜×副菜①×副菜②+おやつの「組み合わせ自由」栄養バランス献立
このたび『組み合わせ自由 3段式 アレルゲン7品目除去の保育園の給食献立』を発行いたしました。
7品目除去の献立が「組み合わせ自由」で、20万通り以上もできる、当社オリジナルの献立カードブックです。約1年遅れてようやく出版がかないました。
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というのも、7品目除去の共通献立を毎日やっている保育園は珍しく、週に1回程度、またはアレルギーのある子だけ、というのがほとんど。まず、それを実践している保育園を探すのに時間がかかったのです。
ようやく見つかった園が、本書の献立作成・調理を行った千葉市のふたば保育園(篠原郁子園長)です。
ふたば保育園は、開園して17年ほどですが、自園の畑で採れた野菜を保育と給食に活用しながら、食育を基盤にした保育活動を行っています。
園長自ら真っ黒になって鍬を担ぎ、包丁を持って、まるでかつての田舎の母ちゃんです。

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園舎のとなりにある広大な「ふたばファーム」
直接体験を通して子どもたちの「生きる力」を育む(再掲。ふたば保育園HPより)

7品目除去の共通献立の実現に向けて・・・
篠原園長の共通献立への挑戦は5年ほど前から。千葉県のアレルギー専門医の椿俊和先生の熱い指導を受けて、意を決したそうです。
しかし、編集を始めると「7品目除去食」がいかに難しいかがよくわかりました。
給食の栄養摂取基準、とくにカルシウムの充足には苦労しました。
さらに、アレルギー代替食品を使わず、簡単で、「おいしい」給食献立にするために、何度も試作、試食を繰り返しました。
そんなわけで遅れに遅れた汗と涙の結晶です。

みんなで楽しく!おいしい共通献立
本書は、幼児だけでなく、体位や食欲に合わせて主食量を増やしたり、主菜や副菜を1~2割増やせば、学童期にも十分活用できます。
アレルギー事故の恐れもなくなり、みんなで同じ食事を食べる喜びを分かち合いながら、楽しい給食時間となることを切に願っています。
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ふたば保育園の篠原郁子園長先生(写真後列真ん中)と給食室のみなさま(写真前列)、
カメラマンさんと群羊社編集スタッフ。
(再掲)
©GUN-YOSHA 2021